フィールドワーク@伊勢

さてさて、本日は会社を休んでフィールドワークです。まずは、1年前に果たせなかった、伊勢市の朝熊山にある金剛證寺というお寺で毎年6/27-29に行なわれる開山忌という行事の見学などを。実のところ、明日明後日がメインらしいのですけれど、まああちこちから奥の院へと塔婆(とば)供養にやってくる人が本日でもひっきりなし、という感じでございまして、本当の意味で生きた信仰だな、と感慨に耽っておりました。

なお、このタケマイリ習俗に関しましては、朝熊山からではなく地域社会の側から見よう、と考えるに至っており、それも含めて次の場所へと移動を。

次なる地は今のところ名前はあかせませんが伊勢市街地のやや北に当たる場所。いわゆる半農半漁で暮らしを立てていた地域でして、ここにはかつてミコさんと呼ばれる霊媒師が在住しておったわけです。

私は基本的にシャマニズム研究者なので、折角三重県に住んでいる以上は櫻井徳太郎氏がかつて調査したこの辺りのその後をきちんと押さえておきたい、そしてまたピンポイントの調査により何か櫻井氏と違うことを言いたい、と考えているわけです。

本日はそのような意図を持っての二回目の訪問でしたが、今回は、ミコ寄せについてはまだまだ聴き取りは可能だな、ということ、あるいはシャマニズム研究とは部分的に重なる形でやってきた身体パフォーマンスに関わる研究がここでもやれるだろうな、という感触を得て帰ってきました。特に、富士山信仰が面白いのです。これらについての詳細は更なるフィールドワークを重ねた後にどこかで発表ないし公刊しますので心待ちにしていて下さい。

以上、簡単なフィールドワーク報告でした。

と、云う事で。