村上春樹『1Q84 Book3』

私設サイトの書籍紹介欄に、村上春樹による空前のベスト・セラー『1Q84 Book3』を追加しています。

続編です。言ってみればそれだけです(笑)。かなり予定調和的なお話で、やや退屈。全体として冗長なんですよね。また、青豆、天吾に加えて第3の視点として牛河を持ってきたのは確かに面白いんですが、作品全体としての統一を図るならやめた方が良かったかも知れません。

なお、Book4も書かれると思いますが、ここまでの流れですと4視点になるのかな、などと。でも、「ふかえり」視点だと小説にならないし(笑)、赤ちゃん視点にするのはもっと無理だし(笑)。ああ、時間を飛ばして例えば2010年の話なら別ですけどね。視点を誰に据えるのか、あるいは据えないで進めるのか、非常に気になります。

まあ、いずれにせよ、物凄いペースで書いたんじゃないかと思われるBook3とは違って、ゆっくりと時間をかけて書いて欲しいと思います。

と、云う事で。