合唱団ひぐらし第18回定期演奏会、と。

一昨日(7/17)になりますが、合唱団ひぐらしの第18回定期演奏会『いろはのそ』に行って参りました。場所は杉並公会堂大ホール。キレイなホールですね。外は物凄い暑さでしたが、節電のためか冷房が適度に抑制されていたのが嬉しかったです。何だか知らないけどお腹が変だったし。色んなところが寒すぎるのが原因な気がしています。

さてさて、以下に簡単な感想などを書き残しておきます。

1. 松本望 むすばれるものたち
最初の2ステージは清水昭氏の指揮です。大学の先輩になります。別に音大じゃないのだけど、オケも含めてさりげなく指揮者やってる方多いです(笑)。それは兎も角、この曲はピアノ+混声合唱によります。谷川俊太郎の詩による3曲からなりますが、安定感のある丁寧な演奏だったと思います。

2. 三善晃 三つの海の歌
2ステージ目は三善晃によるアカペラ曲。初演は1974年。ちょっとおかしな感じの詩を、三善晃特有のややアクロバティックなアレンジで合唱曲化したもの。高い演奏技術が要求される楽曲ですが、見事に楽譜をトレースしていたと思います。

3. G.フォーレ レクイエム Op.48 1893年版
休憩を挟んで、この日のメイン・イヴェントであるはずのフォーレ・レクイエムです。指揮は野本立人氏。ご存じの通り1900年版と言われる第3稿の演奏機会が最も多いわけですが、今回用いられたのは第2稿である1893年版。オーケストラの編成がヴィオラ、チェロ、コントラバス、独奏ヴァイオリン(ごく一部のみ)、ハープ、ティンパニ、オルガン、ホルン、トランペット、トロンボーンと小規模なところが特徴です。逆に言えば、アマチュア合唱団の定演でオケものをやる場合、この規模じゃないと厳しい、とも思います。

オケは東京バッハ・カンタータ・アンサンブル。ソプラノ独唱が西由起子さんでバリトン独唱が福島明也さん、でした。

オケ・ソリストといったプロの皆さんが本当に良い仕事をする中、ひぐらし+αで構成された合唱団については野本氏の指導の下で入念に仕上げた、という感じの演奏だったと思います。編成が小さい分、細部が非常に良く聞えまして、改めてこの曲の良さを再認識し、そしてまたフォーレが込めた意図を十二分に感じ取ることが出来ました。

以上です。皆様暑い中ご苦労様でした、そしてありがとうございました。。

と、云う事で。