南フランス遠征:第5日。

5日目(7/26)です。ちなみに本人はすでに日本に帰ってきています。

Vaison_20120726_02.jpgそれは兎も角、と。この日は演奏会がありませんので、そこそこ暇、には全くなりませんでした。午前中は、やるのかやらないのか良く分からず、結局この日から始まる指揮法マスタークラスで、初見状態の合唱団をどう指導するか、を見るためのサンプルとして使われるということが判明したF.リストの"Ave Maria"を、一応歌えるようにしておこう、という練習をしました。まあ、初見だとちょっと厳しい曲ですね。後でさらに面倒なことが発覚しますが。

それも置くとしまして、午後の14-16時の2時間は指揮法マスタークラス第1回。何をするのかも良く分からないで来ていたわけですが、要するに6か国から集まった9人の受講生がおりまして、順々に我々に稽古を付ける、と。その稽古の仕方について、ハンガリーの合唱指導者P.エルダイ氏(Peter Erdei。ドイツ語読みで良いみたいです。)が色々質問したり、コメントしたりする、というような流れになります。ちなみに写真は全体練習やマスタークラスが行なわれていた部屋の様子です。

扱われる曲はリストを入れても7曲しかありませんので、2名ないし3名が脱落し、最終的に行なわれるコンサートで我々の指揮をすることができなくなる、というふるい分けがこれから4日間で行なわれていくことになります。厳しいですね。

この日の段階では2名が到着しておりませんでしたので、7人が各々8分の時間を貰いまして、好きな曲の指導を付けました。

実はこの段階で1名脱落し、2度と立たせて貰えない、という厳しさでした。その1名ですが、基本的に英語が話せない、という致命的な問題があったようです。

そうですね~。レッスンは基本英語。例えばフランス語から英語への同時通訳が付けられるような予算的余裕はありませんので、受講生は英語必須、ということになります。それを言えば、モデル合唱団である我々だってそうなんですけどね。

ちなみに、エルダイ先生の英語は非常に聞き取りやすく、そしてまたその中身も大変濃いものでした。見習わないといけませんね。

そんなことが分かって来て、この日のマスタークラスは終了。

ちょっと時間ができたので、町のスーパーへ買い物などへと赴きます。

Vaison_20120726_03.jpg戻って夕飯を食べ、その後は明日コンサートをすることになるヴェゾンの大聖堂で、エストニアの合唱団Collegium Musicaleのコンサートを拝聴。ルネサンスものから、J.S.バッハ、あるいはまたA.ペルトやV.トルミス(二人ともエストニア人)、O.メシアンといった現代曲まで、たっぷりな内容でした。

昨年ゴリツィアのコンクールでグランプリを受賞ということですが、本当に実力のある合唱団だと思います。ちょっとどころではなく感動しましたので、その場でアルヴォ.ペルトとペルト.ウースベルグという「Wペルト」のみによって構成された今年6月のライヴCDを購入しました。

と、云う事で。