南フランス遠征:第6日。

6日目(7/27)です。ほぼ中日。

この日は午前中に、指揮法マスタークラスを2.5hほど、そして夜には21:00からフル・メンバでの第4回目にして最後のコンサート、という流れになります。コンサートの場所はヴェゾン‐ラ‐ロメーヌの大聖堂。昨日エストニアの皆さんによる合唱を聴いたところですね。

まあ、きついスケジュールです。マスタークラスでは、遅れてきた2名が最初に8分ずつ与えられて練習を付けました。後の時間は、一人15分くらいずつ6人ほどによる練習。指揮法についてのチェックも適宜行ないますが、それ以上に重要なのは、合唱団への説明です。自分がその曲をどう演奏したいか、ということを適切な言葉でキチンと伝える。そして、何かがうまくいっていない時に、ではこうしてみましょう、ということを具体的に示す。そういったようなことを、サンプルの7曲を通じて、丁寧に、そして無駄なく伝えていきます。勉強になりましたね。これがまだ3日間続くんだな、と。

Vaison_20120727_01.jpg昼食前に小一時間、今回招かれている3団体、すなわちエストニアのCollegium Musicaleと、英国のThe Songmen、そして我々による交流会が、宿泊している施設の中庭で行なわれました。写真はその模様。ちなみに、3団体とも、1曲ずつ披露しました。

ランチの後、大聖堂が結婚式であかない、という良く分からない事態なため、大聖堂の隣にある小学校に移動して2hほど練習。いやー、時間ないなー、でも歌いすぎかもなー、という感じでした。

大聖堂がかろうじて17時くらいにあきまして、ここで場当たりを中心とした練習を。結婚式でもオルガン使ってたようで、今回初めてこれを使えることに。オルガンの調整が行なわれる中でフォーレをさらいましたが、なんとなくかえって調子壊した気も。

Vaison_20120727_02.jpg18時くらいから洪水モニュメント公園でマルセイユ駐在の領事さんに表敬、なんていう企画が入ったもので、小アンサンブル以外のメンバはこれに赴きました。ご飯前ですが、食べ物も少々出ました。

19:00くらいにはお開きで、少人数アンサンブルの皆さんをピックアップして宿舎へ。夕食です。サーモンだかトラウトだかのプロヴァンス風かな。これは旨かった。というか、本番2時間前にこんなに食べて良いのだろうかというくらい食べました。ま、良いんでしょう(笑)。

そして食後の休憩をとる間もなく、再び会場へと向かいます。既に3回の本番を経ていますが、なかなかその経験を活かしにくいといいますか、響きや、舞台の形、あるいは照明等々といった条件が全く異なる中でのリハ不足な演奏というのはやはりキツイな、と思いました。毎回おおざっぱでも良いので通し稽古ができたら良かったのにな、と思いました。

Vaison_20120727_03.jpg演奏自体にはやや不満が残りましたが、取りあえずの中締め、という感じになりました。これが最後の本番だった団員もおりますし、私自身も今後たぶん歌うことはないだろう曲もあるわけでして、それなりな時間苦楽をともにし、また各曲の練習には相当な時間をかけてきましたから、感慨深いものもあったのです。そんな気分をちょっと感じさせる写真を付しておきましょう。

終演後は、大聖堂の横にある遺跡のようなところで打ち上げ。遺跡としか思えない石の箱から食料や飲み物が出て参ります。あたりには遺物っぽいものがゴロゴロ転がっているし(笑)。

そんな、何とも変わったテイストの打ち上げでしたが、実は翌朝出発のコンサートのみ参加な方々とのお別れ会でもあったのでした。居残り組は、翌日から、指揮法マスタークラスに集中です。

と、云う事で。