南フランス遠征:第7日。

早いものでもう7日目です。前日にコンサートが終わり、軽く打ち上げがあって宿に戻ったのは1時とかそのくらい。同室にこの朝帰る人もいますんで結構落ち着きません。で、帰りの飛行機はマルセイユ10:20発ですから、ヴェゾン6:00発、くらいな予定でした。

さすがに二度と会えない可能性のある人もおりますんで、当然お見送りです。しかし、待てども待てどもバス来ません。お世話役のマドレーヌさんも右往左往。状況が分かりません。

どうやら、運転手さんは10:20に宿舎発だと思っていたらしい。しかし、間違いだと分かっても来てくれない。仕方がないので運転手さんを束ねているマネージャのような人が自らバスを運転することになったらしい。間に合うのか?、というタイミングでしたが、ぶっ飛ばせば1:20くらいで着くらしく、結局出発は7:30過ぎてましたがかろうじて間に合ったそうです。最悪の事態も想定してしまってましたが、よかったよかった、です。

朝食の後は、前日までの疲れも取れておらず、そしてまた朝のすったもんだでくたびれ果てましたので、部屋でダラダラ過ごしました。そんな中、若干『ドイツ・レクイエム』の譜読みもしました。

ランチをとって、14:00くらいからパートで練習。基本"Ave Maria"ですね。もう大丈夫だろう、ってくらいにはなりました。

15:30からマスタークラスを割とびっちり3時間。昨日コンサート前ということで省いた、"Ave Maria"、"Ave Maris Stella"、"Psalm117"(要するに消耗が激しい、ということです。)の3曲のうちのどれかを、各受講生が与えられた20分くらいの時間の中で我々に稽古を付ける、ということをしました。

一人一人の力量が分かってくることで、エルダイ先生の指導も少しずつ変化していきます。受講生はかなり素人っぽい方から、オケを振っているプロっぽい方までといったように千差万別。そんな多士済済なメンバに、本当に分かりやすく、合唱団とどのように協力関係を築いて、音楽を作り上げていったら良いのかを、自らも歌い、ピアノを弾きながら示していきます。まことにブラーヴォですね。

Vaison_20120728_02.jpg夕食後は30分ほどのベース練習の後、初めてといって良いヴェゾン観光。来た時から目立ちに目立っていたランドマークである、古城へと向かいます。写真の時点で21:18。まだまだ明るいですね。

この城、トゥルーズ伯が建てたものといいますから、相当古いと思われます。中世の一時期にこの地方で繰り広げられた、アルビジョワ十字軍によるカタリ派弾圧というフランスが抱え込む負の歴史を、垣間見る思いでした。

Vaison_20120728_03.jpgドラクエの世界に迷い込んだかのような旧市街を散策し、カフェというかクレプリー(クレープ屋)に入ってシードルを少々。クレープも少々頂きましたが、とてもおいしかったですね。あんまりくどくないです。非常に上品な仕上がり。そう言えば3年前にトゥールでも食べましたね。

そんな感じでこの日は割とまったりと終了。そんなひと時もつかの間、翌日は、ファイナル・コンサートへ向けての最後の仕上げにと邁進することになります。

と、云う事で。