Vocal Ensemble 《EST》創立20周年南フランスツアー報告コンサート、と。

タイトル長いですが、去る11/11(日)、三重県文化会館大ホールで行なわれておりました、Vocal Ensemble《EST》創立20周年南フランスツアー報告コンサートに出演して参りました。実に4年振りの定演でしたが、以下、簡単にご報告を。

さてさて、7月末から8月頭にかけて、南フランスはヴェゾン=ラ=ロメーヌでのご褒美演奏旅行に出向いていたことは既にこのブログにも書いておりますが、今回はその報告コンサート。当初は4st「地上の平和」とアンコールくらいと思っていたものが、色々な紆余曲折を経まして、結局全ステージ乗ることになったのですが、その辺の事情は本人から聞いて下さい(笑)。

津には前日から入りまして、お昼過ぎには会場入り。舞台やロビーの準備を終え、声だしからサウンド及び並びチェックへと向かいました。まあ、あんまり細かいことは書きませんが、大変でした。

そうですねー、結局色々含めて21時近くまでやってましたが、まあ、時間はいくらあっても足りないな~、というのが本音ですね。特に、良い音を鳴らすためにベストな並びへのこだわりがそうさせています。これは、実地でやるしかないですからね。これにかけた時間がかなり多大だったのです。

そんな前日を経て、当日は9時くらいに会場入り。更なる深みへと向かうサウンドチェック、そしてまた本番を意識した隊列変化の確認、ピアノ合わせなどを中心としたメニュー。これでもかなり押し気味でした。そのため、一通りの流れをやってみる、というような時間はなかったですね。今回はサウンド重視、ということで良しとしましょう。

そんな感じで作り込んだ音でしたが、いかがだったんでしょうね。

ところで、個人的にはやはり、フランスでやっていない曲、というのが鬼門、でした。以下、その辺を中心として演奏順に見ていきますと、まず、オープニングの相澤直人さん「ぜんぶ」。実は、GWに京都の元団員結婚式披露宴でアカペラ版をやってますが、今回は相澤さん自身によるピアノ演奏付き版。微妙な違いが結構怖かったですね。かろうじて乗り切りましたが、不安を隠すことにやや疲れました。配置バラバラだったし(笑)。

次。1stは全てフランスでやっているのでOK。長くて、かつまたやたらとポジションチェンジが多くて、大変なステージではありましたが。ちなみに、このステージの完成度が一番髙かった気がしているのですが、どうでしょうか。

続いて2stはフランスにも同行した山下祐加さんの『私たちは一人ではない』全曲。全3曲の組曲ですが、これの1、2はフランスでやっていません。ちなみに、2stに乗ることに決めたのは10月第3週の合宿ですので、それからの3週間、結構必死でした。まあ、何とか覚え切りましたが。覚えたとは言え、歌い込みは全く足りていなかったな、と思います。こればかりは、時間をかけるしかないですからね。ピアノ付きで歌ったのはこの日が初めてだったし。家では一人でちょっとだけやってましたが(笑)。

考えてみると、フランスでやってない曲、の大半がピアノ付きだったのも私にとってはちょっとだけ幸いだったかも知れません。ピッチをピアノに合わせれば良いわけですから。

3stの少人数アンサンブルにも1曲参加しましたが、これもステージで歌うのは何気に初めて。でも3年前にフランスに行った時からのつきあいですから、特に問題なし。他の曲もフランスでのメニューです。かなり入念にリハーサルしましたので、結構良い音としてたんじゃないかと思いますが、どうでしょうね。

で、4stは「地上の平和」。そうですねー、これを、あんまり上手く歌えなかったのがこのコンサートにおける最大の反省点、になります。フランスであれだけ歌い込んでいて、それでもまだ全然足りない、もしかしたら一生届かないかも知れない。そんな曲なんだな、と思いました。もっと修行を重ねて、いつかどこかで再演したいですね。

アンコールは信長貴富シリーズです。「ルパンIII世」と「見上げてごらん夜の星を」、そしてロビーで「ふるさと」。「見上げて」は合唱祭でやってますが、あのときはうろ覚え。でも、今回はしっかりと歌えたんじゃないかと思います。

全体として、日本語曲多いな、というのが率直な感想です。私がいた5年前だと、それこそアンコールでちょっとだけやる、という感じだったような。その後、千原英喜、間宮芳生、三善晃、信長貴富、鈴木輝昭、松下耕、そして相澤さんや山下さんなどなど、といった感じで日本語曲のラインナップは着実に増えていってますね。

そうなんですよね。基本的に海外で演奏する機会がかなり多めな合唱団だと思ってますので、日本語の曲はこれから先是非大事にしていって欲しいな、と思う次第です。どっちかというと外国語苦手だし(笑)。まあ、それもやらないとですね。

さてさて、最後になりますが、来年は5/5(祝)に千葉の京葉銀行文化プラザでの合唱団イクトゥス創立20周年記念第7回演奏会への出演、10/20(日)には三重県文化会館、10/26(土)には渋谷の渋谷区文化総合センター大和田さくらホールでのそれぞれharmonia ensembleとのジョイント・コンサートなどが予定されているようです。

私にとっては地元である千葉や東京での演奏機会があるわけですが、私自身としては、色々と折り合いを付けつつ、何らかの形で関わっていきたいものだな、と思っています。

と、云う事で。