アンサンブル・カーノ 東京公演、と。

一昨日(7/20)になりますが、勝どきにある第一生命ホールで行なわれておりました、山梨県の合唱団、アンサンブル・カーノの東京公演を見て参りました。以下、ごくごく簡単に感想などを(以下全て敬称略)。

演目は最近個人的にも触れる機会が非常に多い長田弘による詩をベースにしたシアターピース作品で、信長貴富作曲『食卓一期一会』です。指揮は依田浩、ピアノ・須永真美、演出・齋藤千津子、照明・木下泰男そして監修に作曲者自身、というスタッフ構成でした。

この曲、もともとアンサンブル・カーノが委嘱した作品ということになります。この合唱団、山梨県を拠点に活動しているわけですので、東京公演というのは相当な勇気と覚悟が要ったのでは、と慮りますが、まあ、間違っていないでしょう。

ソロあり、たぶん全員による独白あり、合唱あり(当たり前ですが)、振り付けありの作品ですが、非常にクオリティ高く、そしてまた暖かい雰囲気が会場を満たすような公演でした。堪能させていただきました。

加えて、やはり大変な才能と言いますか、楽曲が素晴らしいですね。諧謔さと批評精神に満ちた、傑作だと思います。ちょっと楽譜が欲しくなった次第。

最後になりますが、ちょっと驚いたのが、その集客力。このホールで立ち見、というのは今まで見たことがなかったですね。きっとメンバの努力と人徳によるものと思いますけれど、このあたり、見習いたいところです。

と、云う事で。