ポール・トーマス・アンダーソン『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』

私設サイトの映画紹介欄に、ポール・トーマス・アンダーソン監督による久々の劇場版長編映画『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』を追加しています。

ダニエル・デイ・ルイスがアカデミー賞で見事主演男優賞に輝いたこの作品、私としてはむしろこの天才肌の映画監督が持つ力量の底知れ無さに、驚きというかある種の恐れすら感じました。「ロバート・アルトマンに捧ぐ」、という最後の献辞が感動的なのですが、この作品、既にその作風は彼が師と仰ぐはずのアルトマンから大きく離れています。今回の完全主義を貫いているかに見える作品構成にはF.コッポラやS.キューブリック、はたまたT.マリックなどを彷彿とさせるところさえある、と思う次第なのですけれど、この先一体どこまで行くのか、今後が本当に楽しみな映画作家だと思います。

と、云う事で。