タリススコラーズ日本公演、と。

一昨日(6/13)になりますが、英国の合唱アンサンブル=タリススコラーズ(Tallis Scholars)の東京公演@タケミツメモリアルホールを聴いて参りました。

編成はS4、A2、T2、B2の10人。指揮は勿論ピーター・フィリップス(Peter Phillips)。曲目は次の通りです。

トマス・ルイス・デ・ビクトリア(Tomás Luis de Victoria): 五旬祭の日が来たりし時
トマス・ルイス・デ・ビクトリア: 聖金曜日のためのエレミアの哀歌
セバスティアン・デ・ビバンコ(Sebastian de Vivanco): わが愛する者はいばらの中のゆりのごとし
セバスティアン・デ・ビバンコ: 第8旋法のマニフィカト
休憩
トマス・ルイス・デ・ビクトリア: レクイエム

スペイン特集で、基本的には没後400年のビクトリアを中心に据えたプログラムでした。前後半とも40分位でしたが、各声部殆ど歌いっぱなしですから結構大変、なはず。私には無理(笑)。しかし、当然のことながらこの人達は歌い続けても全く力が落ちません。

前半には聴いたことのなかった曲も含まれていますが、今回の目玉はやはりビクトリア。英国の合唱団ではありますが、スペイン気質みたいなものを随所に織り交ぜ、見事な音像を形成していました。やはり、鍛えられ方が違う、という感じですね。倍音鳴りっぱなし、ハモりっぱなし、個人的にはウルウルしっぱなし、でした。

タケミツメモリアルホールは結構大きいのでやや危惧していたのですが、杞憂でした。そうですねぇ、ホール中鳴りまくり、です。しかも、全くうるさくなく、包み込まれるように豊かな響きの中で過ごした1時間半ほどでした。至福の時間を過ごさせて頂き、ありがとうございました。

アンコールはやはりスペインの作曲家アロンソ・ロボ(Alonso Lobo): わがハープは悲しみの音に変わり、でした。

と、云う事で。