一日おくれの七夕コンサート、と。

昨日(7/8)になりますが、勝鬨の第一生命ホールへと、女声合唱団九月の風、荒川女声合唱団、アカシアコーラスという3団体合同による、「一日おくれの七夕コンサート」を聴きに出向いて参りました。

さてさて、まず最初に言っておきたいのは、配布されたプログラムが素晴らしくてですね、とりわけ解説や歌詞などが非常に見やすい、のですよ。案外こういうのって大事ですよね。このコンサート、準備に多大な時間を掛けていることは何となく知ってましたが、そういうのはこの辺にも現われてますね。スタッフの皆様ご苦労様でした。

以下、ステージ毎に大まかな感想などを。

1.九月の風:演目はなかにしあかねの『今日もひとつ』でした。いかにも女声合唱曲、という楽曲です。栗山先生による絶妙極まりない指揮の下、個性豊かなメンバ達が豊潤で濃厚な演奏を繰り広げていたように思いました。

2.荒川女声:こちらは第1ステージとは打って変わって童声合唱曲の色合いが濃い寺嶋陸也『月夜の木馬』、でした。野本先生指揮による非常に素直でスッキリとした演奏で、気持ち良かったです。声量がないけれど、あのホールなら問題ないですね。暗譜、というのにも感動しました。最高齢82歳とかいう話が...。

3.アカシア:信長貴富『赤い鳥小鳥』。やや難しくもあり、そしてまた非常に優れた楽曲だと思います。前の2団体に比べてやや小振りですが、藤井先生によって鍛えられたアンサンブル力には見事なものがありますね。北原白秋の繊細な世界を見事に表現しているように思いました。

これで前半終了。

4-6:後半は合同演奏です。80人くらいでしょうか。小振りなホールですから、びっちりです。そして、後半も同じくらいの長さです。

曲目は、寺嶋陸也『君に会ううれしさの』より9曲(栗山指揮)、新実徳英『ねむの木震ふ』より4曲(野本指揮)、信長貴富『近代日本名歌抄』より3曲(藤井指揮)。

『東京ブギウギ』でノリノリの栗山先生を見て、元気だなー、と思いつつ、さほど易しくはないはずの曲をこれまた暗譜の野本先生には、鬼だなー、と思いつつ、こっちも本当に素晴らしい信長作品を扱った藤井先生には、熱いなー、と思いつつ、約1時間ほどを本当に楽しく過ごさせて頂きました。

さてさて、このように非常に充実したコンサートを堪能させて貰ったわけですが、19時スタートで、終了時には21時半。全体として人生経験豊かな皆さんですので、大変だったのではないかと思いました。それでも、その後のレセプションにも皆さん結構いらしてましたね。いつまでもお元気なのは本当に素晴らしいこと。諸先輩方にはこれからも是非音楽を続けて欲しい、と思う次第です。

と、云う事で。