CANTUS ANIMAE 第15回コンサート、と。

去る12/23(金・祝)に行なわれておりました、CANTUS ANIMAEによる第15回目のコンサートを聴いて参りました。以下、簡単にご報告などを。

場所は第一生命ホール、開演は14時、でした。このホール、最近しょっちゅう行ってますね(笑)。リハーサルとかそういうのも入れて、10月くらいから数えると6-7回目位じゃないでしょうか。まあ、それは良しとしまして。

コンサートは全部で3ステージ、全体的にフランスっぽい曲を扱ったコンサートです。指揮は勿論雨森文也さん、そしてピアノは平林知子さんです。

最初の曲は谷川俊太郎詩、松本望作曲による『天使のいる構図』。若手作曲家の中でも特に将来を嘱望されているんじゃないかと思う松本望さんですが、これもなかなか凄い曲。『クレーの絵本』を生み出した3人(クレー・谷川・三善)へのオマージュであり、そこから更に一歩踏み出そうというような意欲作で、非常に感動しました。しかし、演奏は大変ですね...。

第2ステージはF.マルタン『無伴奏二重合唱のためのミサ曲』。またまた大変な曲。40人くらいいますので、2群合唱でもさほど問題はありませんが、まあ、大変なことは大変です。そうですね~、人が少ないせいもあり、ちょっとバランスに問題はありました。中規模故、声部が増えることで、突出した声が目立ってしまうんです。難しいですね。でも、静かな熱演、というような演奏でした。

第3ステージは三善晃の言わずと知れた名曲『五つの童画』。最早古典、と言っても過言ではないでしょう。1968年の曲なんですよ。凄いですよね。若い人たちはどう聴くんだろう、なんてことをこの歳になるとたまに考えます。童画がヴィジョンとして浮かんでくるような、表現力に満ちた演奏だったと思います。

アンコールはG.フォーレの小品。実はこれが一番この合唱団に合っているんじゃないかなどと独りごちました。

まとめますと、寒空にはちょうど良い感じの、暖かくて、パワフルで、それでいて知的な味わいもある、良質のコンサートでした。感謝感謝。これからも、名前の通り生命力に満ちあふれた、そしてまた暖かみのあるサウンドを追求していって頂きたいものです。

と、云う事で。