『BEASTARS』第2期終わる。

『呪術廻戦』、『約束のネバーランド』、『進撃の巨人』、『Re:ゼロ』等々、2010年代以降のモンスター級アニメーション作品が同時にTV放映されていた2021年1-3月期ですが、個人的な一押しは表題の『BEASTARS』。遂に第2期完結を迎えましたが、誠に、エポックメーキングな会心作だったと思います。

原作は板垣巴留(いたがき・ぱる)の漫画で、制作はORANGE。『少年チャンピオン』連載ですが、基本的にハイティーン以上、あるいは端的に大人向けの内容ではないかと考えます。人語をしゃべる動物たちからなる、割と我々の住む世界に似た世界を舞台に、一見学園コメディ風ながら、実はかなりハードボイルドな、ノワール系の物語が繰り広げられます。

テーマ(個人的には、「人と人とは、どうしたら分かり合えるのか?」という話だと考えています。)の掘り下げ具合が尋常ではなく、シリーズ構成、脚本、演出、キャラクタ造形、作画、動画、背景、音楽、声優陣、その他もろもろ、全く隙が見当たらない完成度を持つ作品で、まさに空前絶後の傑作。何か賞をとるんじゃないか、というかあげたい、などと思う次第。なんとかメディア賞とかそういうのですが(と思って調べたら既に色々貰ってますね。)。

見逃した方は、配信とかで簡単に観られる時代になってますので、是非ご覧ください。ちなみに、結構ハードな内容なので(この作品の持つテーマを突き詰めたら、必然的にそうなる、と思いました。)、人によっては嫌悪感を抱くかも知れませんが、紹介した私にも少々責任はあるので、何かコメントくれても構いません。

と、云う事で。