アニメーション2022。

本年のアニメーションについてちょっと書いておきます。

2022年のこの業界界隈は、圧倒的に『SPY×FAMILY』が席巻したように思うのですが、これは第2期、劇場版が出る来年も続く気がします。『進撃の巨人』あたりから始まるダークファンタジィ全盛時代から、流れが変わるのかな、などとも。作品のクオリティも非常に高かったです。WIT STUDIOとCloverWorksの底力を見ました。心の底から本当に楽しめる作品で、ずっとこういうのが観たかった、と思いました。

次に、7-9月期の『メイドインアビス 烈日の黄金郷』は安定の素晴らしさ。第2期になりますが、この『メイドインアビス』、個人的には21世紀を代表する作品の一つだと思ってます。エコロジィや生命倫理、あるいは「正義」の問題に深く踏み込んだ、誠に凄まじい傑作です。

そのあと、10-12月期に空前の傑作がひしめいていたわけですが、中でも今一番勢いに乗っているMAPPAによる『チェンソーマン』はさすがに出色の出来。確かに同じ会社が作っている『呪術廻戦』に似てるんですが、よりネジが外れてる感、というか、モラルが欠けている感が良いです。アクションシーンの作画・動画、ホントに上手いですね。米津君の主題歌も良かった。

そして、本年、というかこの10年くらいで最大の収穫は『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。「この作品でアニメーションの歴史が変わった。」、と将来言われることになるかも知れないと思わせる位のインパクトです。大河内一楼、恐るべし。『コードギアス』の、という形容詞はここらで捨てて、この作品をガンダム史上最高傑作にして欲しい、と思います。こんなにワクワクする作品はホントに久々。

と、云う事で。