辻真先『たかが殺人じゃないか』

私設サイト書籍紹介欄に、辻真先による「昭和ミステリ」シリーズ第2弾『たかが殺人じゃないか』文庫版を追加しています。

副題は「昭和24年の推理小説」。密室殺人にバラバラ殺人。完全に本格ものですが、それだけではなく、青春小説にして戦後文学にもなっていて、そうしたもろもろが絶妙なバランスでミックスされていて、その結果として全体としての完成度が非常に高い、という作品になっています。各種ランキングで上位を占めてましたが、なるほど頷けますね。本当に素晴らしい。必読書、でしょう。

ちなみに、第1弾『深夜の博覧会』を先に読んだ方が間違いがないです。

と、云う事で。