日本文化人類学会第42回研究大会@京都大学

kyoto_univ_200805_01.jpgさてさて、5/31-6/1に京都大学にて日本文化人類学会の第42回研究大会が開催されていました。私も初日のみ参加し、午前10時くらいから終わりまで、かなりの分量の報告を聞くことが出来ました。皆様ご苦労様です。写真は大会の個人発表・分科会などが集中して行なわれていた京大吉田南総合館北棟という建物です。

今回聞かせていただいたのは、大ざっぱに言うと午前中は宗教関係の個人発表、午後は身体論に関する分科会、となります。人類学ならではの具体的な事例を踏まえた世界各地の宗教とその周辺に関するお話の数々は、誠に興味深いものばかりでした。大いに学ばせていただきました。身体論分科会もとても刺激的な内容でした。

ただし、気になったことも幾つかあったので今後のために少々書き記しておきますと、
その1. レジュメ配付がうまくいっていなかったこと。
その2. 文献注がないレジュメや、あるいは結論らしい結論がない報告が見受けられたこと。
その3. やはり議論の時間をもっととって欲しいこと。特に分科会については切にそう願いたい。
というようなことになります。

加えて、身体論部会はとても面白かったのですけれど、五つあった各論報告のうち三つが憑依や夢見といった身体と言うよりはむしろ意識や精神により深く関わるお話であり(ちなみに他二つは不妊と老化に関わるお話。)、そもそも身体論部会でやる話なのかという疑問を抱きつつ、まあそういうのも心身問題として重要だから扱っても良いかなと思い直し、それでもなおどうせならそういう話は一つに絞ってしまって、例えば臓器移植や身体障害者に関する問題、あるいはパフォーマンスやスポーツについての話題、といったようなより身体と深く関わる事柄についての話を二つばかり入れるとより広がりと深みが出たのではないか、と思いました。

なお、身体絡みで言いますと、実は私、翌日は京大には赴かず朝から山登りをしてしまいました。長くなるので明日にでも書き込もうと思います。

と、云う事で。