ヘルダーリン『ヒュペーリオン』

私設サイトの書籍紹介欄にヘルダーリンによる18世紀末に発表された小説『ヒュペーリオン』の新訳を追加しています。

終始思索的かと思いきや、意外と波乱万丈な物語で、面白く読めました。訳も非常に読みやすいもので、今後は『ヒュペーリオン』だったらこの訳を、になるのではないかと思います。

中身はまさにロマン主義ですね。19世紀を通じてかなり広く読まれたのではないかと思うわけですが、そんな当時のベストセラーであるこの作品、第2巻第2部に含まれる詩(267-269頁)が、ロマン派の代表的な作曲家J.ブラームスの「運命の歌」に用いられていることを、さりげなく記しておきます。

と、云う事で。