桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』

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私設サイトの書籍紹介欄に、桜庭一樹による第60回日本推理作家協会賞受賞作、『赤朽葉家の伝説』文庫版を追加しています。

鳥取県で製鉄業を営む旧家・赤朽葉家の女性三代記です。時代としては1950年代から今日。高度経済成長からバブル、そしてバブル崩壊という時代背景をしっかりと押さえつつ、本格ミステリであると同時に経済小説、はたまた純文学のテイストも非常に濃い、というような具合に、誠に縦横無尽という感じの筆致で書かれた傑作です。

オススメ、とかそんなレヴェルのものではなく、取り敢えず黙って読んだ方が良い、というような作品だと思います。なので、取り敢えず黙って読みましょう。

と、云う事で。