吉田修一『悪人』

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私設サイトの書籍紹介欄に、妻夫木聡+深津絵里主演で映画化された吉田修一の新聞小説『悪人』文庫版を追加しています。

もうちょいひねりがあるのかな、と思いましたが、結構あっさりしたお話。とんでもなくベタなメロドラマですね。2001-2002年の話なので別段時代がかってる、訳でもなく、この作家の人間観がこういう風だからなのかな、とも思いました。まあ、これ位ベタな話の方が、映画化には向くのかも知れません。

うーん、でもね。映画になったベストセラー作品をちょいと思い起こしてみると、例えば直木賞作家の高村薫や宮部みゆきなんかの方が遙かに凄いものを書いていたわけで。正直なところ、芥川賞作家がこんなんで良いの?、と思いました。

と、云う事で。