音楽の夕べvol.3 三善晃とともに、と。

去る1月15日(日)、渋谷の大和田さくらホールで行なわれておりました、樹の会による合唱演奏会『音楽の夕べvol.3 三善晃とともに』を聴いて参りました。以下、簡単に感想などを。

指揮は全て藤井宏樹氏、です。演奏は各ステージ毎に異なります。で、計7ステージ、というヴォリュームです。しかも三善晃です。ふう、お腹一杯。

第1ステージは樹の会ユースクワイア~奏(かなみ)~による『やさしさは愛じゃない』。樹の会は若い人多いですね。ユースだけでこの人数なんだ~、と思いました。難しい音も随所に混じってますが、そつなくこなす、という感じのさわやかかつ端正な演奏でした。

第2ステージは女声アンサンブルJuriによる『動物詩集』。女声版ですね。低音かなり低いな、と思いました。大変です...。男声アルト入れてちょうど良い?それは兎も角、12人くらいで歌っていたように記憶していますが、あのホールならちょうど良い感じ。さすがに声量ありますね。表現も非常に濃い。個人的にはこの日のベスト・パフォーマンスでした。

第3ステージはNekko Male Choirによる『一人は賑やか』。男声合唱+ピアノ連弾です。こういうのを聴くにつけ、いやー、良い曲書くな~、と思うのですが、いかがでしょうか。演奏も曲の良さをうまく引き出していて、とても良かったと思います。

第4ステージは余りにも著名な『三つの抒情』女声版。演奏ははるかさん。愛すべき小曲集を、本当にいとおしそうにお歌いになられていました。そうですねー、こういう曲は次世紀にも受け継がれていかなければなりませんね。

第5ステージは、とか言ってこの辺でそろそろ疲れて来ていたのですが(すいません...)、Ensemble PVDによる『四季に』。記憶が薄い(笑)。さすがに樹の会の中核メンバですので、非常にきっちりとしたたたずまいの演奏でした。

第6ステージは山梨と東京に分かれて活動することになったゆうかさんによる『五柳五酒』。疲れもピークでした(すいません...)。前にもコロ・フェスタかどこかで聴いたように思うのですが、良く練り込まれた演奏だと思いました。何度聴いても面白い曲ですね。

第7ステージは全員集合+NHK水戸児童合唱団による大曲『波』。パワフルですね。昨年3月末に行なわれる予定だったものが、延期されたコンサートな訳ですけれど、そうですねぇ、ここで敢えて、という意を汲みたいと思います。本当に大きな犠牲が出ました。日本再スタート、そんなことを願わずにはいられません。

アンコールは2曲。『夕焼け小焼け』と『Over the Rainbow』。異様なまでに濃い曲ばかりを続けてきて、愛唱歌的なものでしめる。良いですね~。ちょっとホッとしました。まあ、三善晃なので一筋縄ではいかないのですが...。

そんなところです。

ちなみに、全体として、ホールのサイズとはちょっと合わない気がしましたが、こればかりはやむを得ませんね。本来タケミツメモリアルで行なわれる予定だったわけで。震災は色々なものを我々から奪っていったのです。

と、云う事で。