高野和明『グレイヴディッガー』

私設サイトの書籍紹介欄に、高野和明の長編第2作『グレイヴディッガー』角川文庫版を追加しています。元本は2002年刊、講談社から出ていました。

近く骨髄移植をすることになっている改心した悪党が、連続猟奇殺人事件に巻き込まれ、色々な集団に追跡されます。要するに、果たして予定された骨髄移植に間に合うのか否か、という、高野さんが最も得意とするタイプのお話、になっています。

本当に話の作り方がうまいと言いますか、ストーリーの進め方も見事ですし、骨髄移植の話ですとか、グレイヴディッガーや魔女裁判の話といったディテイルの書き込みが非常に素晴らしい、と思いました。是非ご一読を。

と、云う事で。