NYの最近のブログ記事

私設サイト書籍紹介欄に、小澤征爾・村上春樹によるインタヴュウ集『小澤征爾さんと、音楽について話をする』文庫版を追加しています。

底なしに面白いです。さすがに世界的な二人、という感じですね。必読書だと思います。

と、云う事で。

私設サイトのDVD紹介欄に、デイヴィッド・クローネンバーグ監督の映画『コズモポリス』を追加しています。

主演は「トワイライト」シリーズのロバート・パティンソン。原作は結構著名なドン・デリーロによります。

基本的に文芸作品的と言いますか、まあいわゆるアート系映画、になるでしょうね。観るものに一切媚びない感じが、いかにもクローネンバーグ、です。

と、云う事で。

私設サイトの映画紹介欄に、クリストファー・ノーラン監督によるバットマン・シリーズ第3弾にして完結編『The Dark Knight Rises』を追加しています。

基本的にとんでもない豪華キャストだったこのシリーズは更に新たなメンバを加えていよいよ百花繚乱という感じ。これで終わってしまうのは確かに残念ではあるのですが、これだけの完成度の作品群を3つ揃えたのだから、これ以上何かを望んではいけないのでしょう。ノーラン監督、着実に彼の時代を築き始めていますね。今後にも期待しましょう。

と、云う事で。

私設サイトの映画紹介欄に、ヴィム・ヴェンダースによるドキュメンタリ・フィルム『Pina ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』を追加しています。

3Dカメラによって作られた、20世紀最大の舞踊家にして振り付け師の一人ピナ・バウシュ(1940-2009)についてのドキュメンタリということになります。

出演は彼女が長く芸術監督を務めてきたヴパータル舞踊団(「ヴッパタール」じゃないと思うんですけど、どうなんですかね。綴りはWuppertalですし。)の面々。彼女の遺した演目を踊り、彼女について語ります。

殆ど本人が登場しないことに驚嘆したのですが、それはとても筋の通ったことだと思いました。ここでは踊り継ぐ意志についてのみ語ろう、というような謙虚な、そして計算高い態度が、この作品のドキュメンタリとしての価値をこの上なく高くしている、そんな気がします。

下にとても良く出来た予告編を貼り付けておきます。

と、云う事で。

昨日になりますが、メトロポリタン・オペラの来日公演を聴きにNHKホールまで行って来ました。この日の演目はG.プッチーニ作曲の『ラ・ボエーム』。震災の影響のもと、指揮者がJ.レヴァインからF.ルイジに変わった他、主要キャストはほぼ入れ替わってしまうという大変な事態になっていたのですが、払い戻しはない、ということなのでこれは観るしかない、ということになりました。まあ、実際のところ杞憂に過ぎませんでしたが。

19時開演なので、マリスステラコンサートが行なわれていたみなとみらいから東横線に乗ってひた走り。実質駅からホールまでの徒歩移動の方がくたびれました。そんな話はさておいて、と。

肝心の主役陣は、ミミがバルバラ・フリットリ、ロドルフォがマルセロ・アルバレス、ムゼッタがスザンナ・フィリップス、マルチェロがマリウシュ・クヴィエチェン。このうち、ミミがアンナ・ネトレプコ、ロドルフォがジョセフ・カレヤからの交代でして、実質一番大事な二人が代役、となります。

フリットリは今回の来日公演で『ドン・カルロ』に出演予定だったものを急遽変更、アルバレスはどの時点で代役として抜擢されたのか良く分からないくらいの急遽な変更、なわけですね。正直、「ダイジョブなの?」と思わずにはいられませんでした。

しかし、圧倒的な臨場感を持つ第1幕を観て、疑念は払拭。まあ、メトが擁するソロ歌手達は、とんでもないです。槍が降ろうが何が振ろうが、クオリティを絶対に下げない、という姿勢には頭が下がるわけです。ネトレプコで聴きたかった、というのは本音ではありますが、フリットリのミミは全然悪くないですし、アルバレスに至っては「この人凄いな・・・」、という発見をさせて頂きました。今後の活躍がホントに期待出来そう。

歌手達が素晴らしいのも勿論なのですが、やはりメトの管弦楽団も素晴らしいもので、各楽器は後期ロマン派の決して易しくはないはずのフレーズ群をこれ以上ないんじゃないかという形でトレースしていました。ルイジの統率力も大変なものですね。

さて、この公演、今回の来日公演のラストに当たってまして、そのためカーテンコールは長いこと長いこと。全キャスト、管弦楽団、裏方までが表われて、公演を締めくくってました。ちょっと感無量、でしたね。

人集めやら説得やらギャラの再交渉やら何やら、ホントに大変な来日公演だったのではないかと思います。それを全く感じさせないプロ根性を見せて貰いました。ありがとう!

と、云う事で。

1-5 6-10 11-15 16-20 21-22