2013年5月アーカイブ

私設サイトに、京極夏彦による柴田錬三郎賞受賞作にして、「巷説百物語」シリーズの1冊『西巷説百物語』文庫版を追加しています。

計7本が入っていますが、さすがにクオリティ高いです。このシリーズ、これで終わってしまうのか、と思われる節もありますが、まだまだいけそうですね。ライフワークの一つとして是非とも書き続けて頂きたいものです。

と、云う事で。

私設サイトの書籍紹介欄に、麻耶雄嵩による日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞を同時受賞した傑作『隻眼の少女』文庫版を追加しています。

面白いですね。相変わらずの重厚な語り口が非常に良い味を出しています。オーソドックス、と言って良いだろう王道本格ミステリですが、本当に細部まで良く練られた作品だと思います。こういうあり方は実に正しい、と思う次第です。

と、云う事で。

私設サイト音楽CD紹介欄に、プライマル・スクリームによる10枚目のオリジナルアルバム『モア・ライト』を追加しています。

ふむふむ、ゲーテですか。それはともかく、30年というのも大変なもので、継続は力なり、ですね。毎度毎度、良い意味で「期待」を裏切ってくれる、本当に素晴らしいバンドだと思います。

と、云う事で。

私設サイトの音楽CD紹介欄に、デペシュ・モードの13作目『デルタ・マシーン』を追加しています。

相変わらずコンスタントに良い作品を作り続けているな、と思います。メンバもみんな50を越えたところで、久々の日本公演、とかどうですかね。

下にシングル・カットされた"Heaven"のPVを貼り付けておきます。

と、云う事で。

私設サイト書籍紹介欄に、井上夢人によるサイキック・サスペンス長編『魔法使いの弟子たち 上・下』文庫版を追加しています。

素晴らしいですね。なんでこんなに面白いものを書けてしまうんだろう、と。実に、今日の日本を代表するエンターテインメント作家ですね。是非ご一読のほど。

ちなみに、表紙だと思ったら、実は...、なんていう仕掛けもあります(笑)。

と、云う事で。

私設サイトの書籍紹介欄に、伊坂幸太郎による連作短編集『バイバイ、ブラックバード』文庫版を追加しています。

太宰治ですね。とは言え、やはりこれは伊坂ワールド。コミカルで適度にスウィート、その実かなりビターでドライなテイストもある、何とも絶妙な味わいの作品になっていると思います。

と、云う事で。

昨日(5/12)になりますが、混声合唱団 空(くう)の第5回演奏会を聴きに、代々木の通称「オリセン」小ホールまで出向いてまいりました。以下、雑感を。ちなみに、今回は全て敬称略で記述します。

計4ステージの構成ですが、最初と最後の計2ステージが湯浅譲二作品です。半分、ということになります。

オープニングを飾るのは「雲」。2012年にこの合唱団により委嘱初演された曲です。谷川俊太郎自薦による詞章を用いた一連の混声合唱曲は、これに続いて演奏された「歌  A Song」を含めて6曲になりました。残るは1曲、ということになるようです。つやのある、そしてまたバランスの非常に良い、みずみずしい演奏だったと思います。

第2ステージは湯浅の半世紀後くらいに生まれた若手作曲家・小出稚子による「入れ子 Nesting」。2011年発表の曲ですが、東混が委嘱初演してますね。口を用いた様々な音による、非常に実験的な作品です。緊張感に満ちた、そしてまた思わずクスリとさせられるような、そんな演奏でした。

休憩を挟んでの第3ステージは、松平頼暁による2007年発表の大作『Le Tombeau de Olga Brodsky オルガ・ブロスキーの墓』です。松井茂の詩からなるテクスト群に基づいて、数表の読み上げ、図形に基づいたグリッサンド唱法による合唱、英詩とその和訳の歌唱、という3パターンを組み合わせた、偶然性や一回性を持つシアターピース的な作品となっています。

実はこの日、松平による『第五の封印』という曲が初演される予定だったのですが、どうやら完成には至らなかった模様で(他の事情かも知れませんが。)、11月に持ち越されてしまいました。その代わりに、という感じでもってこられた作品でしたが、十分に堪能させていただきました。

掉尾を飾る第4ステージは湯浅譲二『問い』。1971年の作品です。代表作の一つですが、計6曲の、非常に多様なパターンを持つ、そしてまた大変演奏困難と思われる作品。言葉は谷川俊太郎によります。賛助出演メンバを含めて団員はサングラスを着けて登場。良く訓練された歌い手たちにより隙間なく作り上げられた、見事なステージだったと思います。この曲の持つ、40年を経ても全く古びることのない実験性と先見性には改めて驚嘆する他はありません。

アンコールはやはり湯浅譲二による「朝霞山」でした。この曲、福島県では末永く歌い継がれていくことでしょう。

さてさて、最後になりますが、実は来たる6月28日(金)、サントリーホール・ブルーローズで行なわれるThe Chorus Plusというコンサートに、この混声合唱団 空と栗友会合唱団が、出演することが決まっています。ちなみに、私も出演します。詳細は後日書き込むことになります。

と、云う事で。

私設サイト書籍紹介欄に、浦賀和宏による長編『彼女の血が溶けてゆく』を追加しています。

医療ミステリ、ということになります。この著者には『彼女は存在しない』(2001)という作品がありますが、関係はない、と思います。まだ分かりませんが...。

と、云う事で。

私設サイトの映画紹介欄に、寡作映画作家ポール・トーマス・アンダーソンによる約5年ぶりの長編作品『ザ・マスター』を追加しています。

主演のホアキン・フェニックスはもとより、同監督の作品では常連であるフィリップ・シーモア・ホフマン、そしてエイミー・アダムズという名優3人の競演ぶりが何ともすさまじい作品です。是非ご覧ください。

と、云う事で。

一昨日になりますが、4/27から10日間にわたって行なわれておりましたTokyo Cantat2013が閉幕しました。以下、私が関わったあたりのところをざっとまとめておきます。

さて、今年は計4ステージに出演致しました。この数字が多いのか少ないのか、微妙なところですが個人的にはこれまでで最多。これ以上だとちょっとキツかったな、と思います。普通に仕事してますし、諸事情で他にも色々やることがあります故。

時系列に沿って順番に見ていきますと、まずは4/27の指揮者マスタークラス。講師はE.オルトナー師でしたが、「音楽の原点には言葉がある。だから、そこから導き出されるリズムやダイナミクス、あるいはアーティキュレーションなどを最大限考慮して演奏しなければならない。」、という、基本中の基本なのではあるけれどそれを実践するのはかなり大変なこと、が繰り返し、繰り返し説かれました。

ちなみにこれは、26日夜から開始され5/5のクロージング・コンサートに至るまでの全てのリハーサルでも更に繰り返し繰り返し説かれていた事柄です。根気良く、何度でも、いつか出来る時が来ることを信じて、という師の姿勢には本当に頭が下がる思いでした。精進します。

翌日はすみだトリフォニーホールでの『紅白合唱合戦』。私はロビーの当日スタッフとして参加しました。さりとて、前半の6ステージ中5ステージは会場内で聴いておりました。どの合唱団もその持ち味を存分に発揮していたように思いました。紅組優勢、な印象は否めませんでしたけれど(笑)。

翌日からは連日のリハーサル。そして5/3には二つのコンサート、シリーズI「日本のコ・ト・バをうたう」 近世の広がり、シリーズII「日本の音素材による合唱」南からの旋法、にそれぞれ1ステージずつ出演しました。

『近世の広がり』では西村朗作曲の『敦盛』、『南からの旋法』では三木稔作曲の『くるだんど』を演奏しました。2009年の初演時にも出演させていただいた超絶的に難しい無伴奏曲である前者と、日本音楽集団に所属するプロの邦楽奏者12人と共演した後者という組み合わせでしたが、栗山文昭先生によるいつにも増して鬼気迫る感じの指揮のもと、個人的にはどちらのステージも良い感じの集中度と音楽的密度が保てていたように思いました。

5/4はクロージング・コンサートとクロージング・パーティ。コンサートでは栗友会合唱団のメンバとしてJ.S.Bachの著名なモテット"Komm, Jesu, Komm"およびH.SchütsのMagnificatを、Tokyo Cantat 2013 合唱団のメンバとしてJohann Nepomuk DavidのStabat Mater及びMichael RadulescuのDeutsche Messe in Fを歌わせていただきました。前2者は言わずと知れたバロック期の大巨匠による作品、そして後2者はどちらも20世紀になって書かれた曲、という組み合わせで、指揮はすべてオルトナー師によります。

こちら、特にバッハとシュッツは本当に良く練習したなー、と思います。バロック音楽のベースは本当に難しくて(いやー、ホントにホント)、だからこそやりがいもあるわけですが、文字通りの「いしずえ」として音楽構築に少しでも貢献できていたとしたら幸いに思います。

なお、言うまでもないことかも知れませんが、やはりバッハは一生を捧げるに足る作曲家ですね。改めてそのことを認識しました。他のモテット群もいつかどこかで、できるだけ近いうちに歌ってみたいものです。

コンサートの後は毎年恒例のクロージング・パーティ。両国に場所を移してのパーティでしたが、まあ、それはそれは盛り上がりました次第です。Facebookなどにも多々画像その他が投稿されていますので、是非チェックしてみてください。

以上、簡単ながらの報告でした。

と、云う事で。