2011年9月アーカイブ

去る9月26日、サントリーホールの小ホール=ブルーローズで、イタリアの元歌手ジュゼッペ・サッバティーニ(Giuseppe Sabbatini)のリサイタルを聴いて参りました。ピアノはファビオ・モンターニ(Fabio Montani)。

さて、このサッバティーニ氏ですが、実は約3年前に歌手業を廃業し、現在は指揮者に転向しています。なのですが、サントリーホールが企画しているオペラ・マスタークラスの講師としての来日に合わせ、同氏のファンクラブがこのリサイタルを企画し、実現た、ということになります。

パーティ付き、と聞いていたので、30分くらい歌うだけかと思いきや、19:00スタートで休憩挟んでアンコールまで入れて終了は20:45くらい。普通のリサイタルより長いくらいでした。

公前で歌うのは3年ぶり、とおっしゃってましたが、何のことはありません、イタリア古典歌曲から滝廉太郎まで、得意なレパートリィと日本人向け楽曲をキチンと歌いこんで臨んだ、素晴らしいリサイタルでした。サッバティーニ氏、音楽に対して非常に誠実ですね。

ご家族(妻と子供二人)も来日しておりまして、リサイタルを聴き、そしてパーティ会場でも笑顔を振りまいていました。

実はサインですとかサッバティーニ氏と一緒に撮った写真なんかもあるんですが、肖像権の問題もあるのでアップは控えます。ご覧になりたい方は個人的に連絡を下さい。

と、云う事で。

私設サイトの書籍紹介欄に、化野燐による「人口憑霊蠱猫(こねこ)」シリーズ第7巻『人外鏡(じんがいきょう)』を追加しています。

新展開にして急展開、という感じの巻になっています。うーん、ここへ来て一気にスケールアップしましたね。そして非常に面白い。これまでの巻で特にバトルシーンにおいてみられた冗長性が余り感じられず、好印象を持った他、物語としても大変良く出来ていると思いました。

現時点のところ8巻『迷異家(まよいが)』までがノベルス版で出ていますが、このシリーズ、一体どう展開していくことになるのか、やはり興味をかき立てられる、といったところです。期待しましょう。

と、云う事で。

私設サイトの映画紹介欄に、アメリカの寡作映画作家テレンス・マリックによる第64回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作『トゥリー・オブ・ライフ』を追加しています。

凄まじい作品です。圧倒的な映像美、深い人間洞察、豪華キャスト。実に見所の多い作品だと思います。私自身家族に不幸があったばかりですので、鎮魂、というテーマを追いかけながら観ておりました。そうではない観方も色々出来るはずです。成功哲学から生命の起源まで、何だか基本的に極めてアメリカ的でいて、同時にまた極めて普遍的なものまでをも視野に入れた、物凄い作品ですね。マリック監督、毎度のことながら実にやってくれます。

と、云う事で。

私設サイト書籍紹介欄に、浅田次郎による長編『ハッピー・リタイアメント』文庫版を追加しています。

「天下り」がテーマになっていますが、まあ笑い飛ばそう、というような姿勢ですね。こんなこともあるのだなー、などと結構感心してしまうお話でした。是非ご一読のほど。

と、云う事で。

matsue_20110918_01.jpg去る9月18日、島根邦楽集団による東西交流演奏会というものに出演して参りました。以下、簡単に報告を。

開演が13:30、会場は松江市にある島根県民会館の大ホールです。お城のほど近く。そんなこともありまして、右上の写真は当日の午前中に撮影した松江城のお堀の様子です。

私が合唱に参加した曲目は、

増本伎共子作曲「越天楽今様」
寺嶋陸也作曲「星の美しい村」

そして、アンコールとして、

高橋久美子編曲「ふるさと」

の計3曲でした。指揮は田村拓男・栗山文昭両先生で、演奏は島根邦楽集団・江津市民混声合唱団・栗友会合唱団などなど、となっておりました。かなり複雑な混成部隊です。余りにも複雑なので詳細については多分まだ存在する次のページをご覧下さい。

島根県民会館公式サイト

私自身は前日(17日)に岡山経由で松江入りしまして、会場へと。15時過ぎから楽器合わせ開始。肝心の江津市民混声合唱団がこの日は来ていなかったんですが、この辺りなかなか素晴らしいと云いますか...。その後レセプションがあって、夜は栗友会メンバを中心とする飲み会、でした。取り敢えずいつものパターン、でしょうか。

翌日(18日)フルメンバでリハーサル。そしてなかなか豪華なお弁当を食べまして、いよいよ本番。とは言え、我々の出番はおしまいに当たる第3部ですので、割とのんびりムード、でしたね。

第3部のラスト2曲、アンコール、挨拶等々と進みまして、演奏会は全て滞りなく終了。結構大がかりなものでしたので、皆様ご苦労様、といったところです。

とは言え、演奏自体はどうだったんでしょうか。そうですねー、率直に言えば達成感はなかったですね。個人的には邦楽ってもっと柔軟なものだと思うのですが、自由に遊ぶようなところまでは全く行けず。こればかりは私の力ではどうしようもありませんね。田村・栗山両先生や邦楽部隊の核になる面々も大奮闘してたんですけれど。ちょっと残念でした。

まあ、全く経験のなかった邦楽アンサンブルとのコラボレーション自体は面白かったです。11月に同じく邦楽部隊である日本音楽集団とのコラボがありますが、こちらはもっと楽しみたいな、と思うわけです。今回はその前哨戦のような演奏機会でした。

いずれに致しましても、関係者の皆様、お疲れ様でした。そしてまた、ありがとうございました。

と、云う事で。

私設サイト内にある、音楽活動欄を久々に更新しています。

TOKYO CANTAT2011以後の出演記録を簡単に記し、今後の出演予定も新たに掲載しました。今週末の松江を皮切りに、年末まで結構なペースで本番があります。精進したいと思います。

と、云う事で。

昨日になりますが、日本フィルハーモニー交響楽団の第633回定期演奏会を聴きに、サントリーホールまで出向いて参りました。

曲目はG.マーラーの『交響曲第3番』。指揮はフィンランドから来日したピエタリ・インキネン(主席客演指揮者ですね。)。メゾ・ソプラノがアンネリー・ペーボ。女声合唱が栗友会で、児童合唱が杉並児童合唱団、でした。

数あるマーラーの交響曲の中でも、極めてマーラーらしい作品なのではないかと思います。『角笛』から持ってきたフレーズのふんだんな利用ですとか、基本ソナタ形式なんだけど紆余曲折しまくるためにどこにいるのか分からなくなるような感じですとか、もうマーラーならではですね。

長大な曲をまとめ上げたインキネン氏の指揮っぷりも見事でしたし、オケの表現力も特筆に値するものでした。そして、登場場面は少ないながら極めて重要な要素であるソロ歌唱も良し、合唱も良し、でした。

非常に充実した時間を過ごさせて頂きました。ありがとうございました。

なお、個人的なことを云えば、来年5月にマーラーの『嘆きの歌』を新日フィルでやります。マーラー好きなので今からワクワクしています。ご期待下さい。

と、云う事で。