音楽の最近のブログ記事

連載開始です。以後しばらく続きます。お見知りおき下さい。

何の話かと申しますと、わたくし、年末にニュー・ヨークへ行くことになりました。演奏旅行、というやつです。あちこちで小出しにしてましたが、下記のようなコンサートに出演します。

カーネギーホール提供 日本文化と芸術の探求 JapanNYC
曲目:B.ブリテン『戦争レクイエム』
指揮:小澤征爾
演奏:サイトウキネン・オーケストラ/栗友会合唱団・SKF松本合唱団・SKF松本児童合唱団 etc.
日時:12/18(土)@カーネギーホール スターン・オーディトリアム ペレルマン・ステージ

詳細は、

JapanNYC

にあるので是非ご覧頂くとしまして、まあ、空前のイヴェントです。春のブルガリア遠征も私の音楽人生において大きなものでしたが、これは別の意味で物凄い。こんなにも充実した音楽環境に居続けて良いのだろうか、などと思ってしまいます。

このコンサートですけれど、取り敢えず、個人的には8月頭に出演が決まりまして、8月中旬から既に3回ほど練習参加機会がありました。以下、ちょっと日記程度に流れを書き記しておきます。

8月13日:この遠征に向けての第1回目の練習です。楽譜もこの日に前半部分だけ借り受けました。そんなですんで、ちゃんと歌えるわけがありません(笑)。まあ、さすがに難しい曲です。普通の曲じゃないですしね。前半しか見てないので、まずはDies Ireaが大変かな、と思いました。

8月21日:松本で小澤先生の練習があったのですが、私は草津に行ってましたので残念ながら不参加でした。と言って、まだ全然歌えないし...。

9月12日:ヴェルディが終わりましたので、本格始動。黒い出版楽譜はその前週のヴェルディ期間中に頂きました。これ、実はかなり高いんですけど。後半をさらいましたが、まだ譜読みをする時間がとれてないのでほとんど歌えません。

9月28日:3回目。前半をさらいました。まあ、3回目なりには、というところ。ちょっとずつ音が頭に入ってきてます。1日中没頭出来るような日が1日でもあると良いんですけどね。8-9月は忙しかったし。10月10-11日の合宿@猿ヶ京がその機会になりそうです。

ところで、実際問題として、本番まで何気に3ヶ月切ってます。当然暗譜になるでしょうし、スケジュールはかなりタイト。これまた大変なJ.S.バッハの『ミサ曲ロ短調』の練習がこれに並行して始まりますし、カロスの演奏会用練習も多分あります。コンクールとは全く違う意味で、歌い手としての真価が問われるような機会になるように思っています。ご期待の程。

と、云う事で。

私設サイトの音楽CD紹介欄に、天才シンガー・ソング・ライタであるサラ・マクラクランが初夏くらいにリリースした7年ぶりのオリジナル・フル・アルバム『ロウズ・オブ・イリュージョン』を追加しています。

溢れる才能はここでも見事に発揮されています。突き抜けた明るさを端々に感じる、と言いますか、デビュウ以来ちょっと翳りのあるサウンドが基調とされてきましたけれど、それが1~2枚はがれた感じがしますね。色々な意見があると思いますが、個人的には良い方向だな、と思います。世界一だと思っている歌のうまさは相変わらずですが、今作は兎に角楽曲が良い。それに尽きるかと。この時点で早、今年のベスト、ということにいたします。

と、云う事で。

一昨日になりますが、合唱団るふらんの演奏会を聴きに第一生命ホールまで足を運んできました。題して、「るふらん 25歳 ―あのときの手紙―」。指揮は勿論栗山文昭先生、そして第2部のピアノは浅井道子さん。全体の構成・演出におなじみの加藤直さんも参加。

演奏会は2部構成でした。第1部に難曲を集め、第2部は三善晃によるピアノ付きの曲で構成。正味1時間ほどでしたが、実に充実した内容の演奏会でした。さすがです。以下雑感などを。

第1部:
演奏曲目は次の通りです。

西村朗 おれん -無伴奏女声合唱のための組曲「祇園双紙」 より
武満徹 指の呪文 -「風の馬」混声合唱のための より
新実徳英 をとこ・をんな 女声合唱・三絃・コントラバスのために

会場が最初から異様に緊迫したムードに包まれました。一つの音も聞き漏らすまい、といったところでしょうか。合唱団メンバは勿論のこと、お客さんの集中度も凄いんですね。呼吸をするのにもちょっと勇気がいるような具合。3曲とも大変な難曲なのではないかと思うのですが、そんな緊迫した雰囲気の中、みずみずしさとともに豊潤さをも感じさせる、堂々たる演奏でした。ついでながら、改めて武満凄いな、などと思った次第。

第2部:
タイトルなどは省略しますが、三善晃の作品が6曲演奏されました。基本的に、恋の歌、という並べ方ですね。曲間では、メンバが書いた手紙が一人一人によって朗読される、という趣向。

1999年から5回にわたり三善晃作品集を歌ってきた合唱団なわけで、これはほとんどお家芸。最高レヴェルの三善作品を聴くことが出来、とても幸せな時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました。

以上です。ちなみに、来年も何かやるらしい、という話を小耳に挟んでますが、期待しております。

と、云う事で。

私設サイトの音楽CD紹介欄に、ザ・ケミカル・ブラザーズの新作『ファーザー』を追加しています。ちなみに、原題はFurtherです。

買ってから2ヶ月以上経過してますね。というか、ほとんど聴いてなかったかも。自分で音楽をやってると、人のやっているものは聴かなくなる、というか聴く暇や余裕が無くなる、といいますか。この夏は色々な意味で良く分からないくらい忙しかったし。

今は少し暇になっているので、ぼちぼち新しい音源なども紹介出来たら、と思います。何とぞご期待下さい。

と、云う事で。

昨日になりますが、二日目の公演が行なわれました。これにて、2ヶ月半ほどにわたる一連のヴェルディ・レクイエム・プロジェクトが終了しました。

実のところ、さほど好きな曲というわけでもなかったのですね。基本バロック好きですから。それでも、超有名だし、一生に一度は歌わないといけない曲の一つかな、良い機会だな、なんていう程度の結構消極的な参加の仕方だったのですが、まあ、かなり面白かったです。改めて、ヴェルディという作曲家の偉大さを体感できました。色々な意味で、深い曲だと思います。

さてさて、数々の名演以外にも、怪演、謎演、迷演、珍演等々がなされてきたのではないかと思うこの曲、確かに音はとりやすいしラテン語詞なのでさほど発音や暗譜にさほど苦しむことはないのですけれど、シンプルなだけに表現は本当に難しい。

大げさになり過ぎず、さりとて無味乾燥なのはもっとあり得ない、そんなレンジのどの辺を狙うのか、そして狙ったところをきちんと出せる発声法やら何やらをどう培うのか、短期間でそれをどこまで詰められるのか、というのが今回個人的に設定していた課題でした。

そんな課題設定の中、緩急を良いバランスで織り交ぜた、細部まで緻密に計算された演奏、というのはかなりの率で達成出来ていたのではないか、と個人的には思います。本当に良い勉強になりました。参加させていただいたことに本当に感謝しています。ありがとうございました。

ところで、中で歌っていると自分達の演奏というのは聴くことが出来ないのでよりちゃんとした自己評価はCD発売を待つことになりますが、私見では、極めて意図が明確なクリスティアン・アルミンクの指揮のもと、非常に集中度の高い、密度の濃い音楽が形作られていたのではないかと思いました。客席の皆様はどうお感じになられましたでしょうか。感想などお聴かせいただけるとうれしいです。

と、云う事で。

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