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昨日(7/24)になりますが、「Music Crossroad 合唱仲間とミュージシャンたちによる小さなコーラスサマーフェスタ」と題されたコンサートを聴きに、五反田まで出向いて参りました。会場は五反田文化センターの音楽ホール。230ほどのキャパで、非常にキレイ。音響も悪くないと思いました。ただ、駅から若干遠いのが会場選びの場面で問題になりそうですね。

このイヴェント、栗友会でいつも一緒に歌っている仲間が音楽指導をしている合唱団4団体と、ジャズトリオという5団体が出演しました。どの団体も結成から間もなくて、幾つかの団は初コンサート、なのだそうです。心臓バクバクですね(笑)。良く知っているポピュラーな曲が多い中で、一筋縄ではいかないアレンジのものや、かなりコアな曲も含まれておりまして、ヴァラエティに富んだ、非常に愉しめるコンサートでした。以下、簡単な感想を団体ごとに。

Yellow Sox:武蔵野の女声合唱団です。メンデルスゾーンのモテット2曲、三善晃の「麦藁帽子」、アンジェラ・アキの「手紙」など6曲。曲のヴァリエーションが凄いですね。声量がない、というのは確かにあるのですが、ひたむきさがすばらしく、音楽する楽しさを伝えてくれる演奏だったと思います。

幕張ジュニアコーラス:圧倒的なインパクトでした(笑)。10名ほどのコーラスで、3歳から10歳位、ですから平均年齢は6-7歳、でしょうか。いやー、驚きました。2曲目が「ライオンとお茶を」、ですからね。谷川雁です。新実徳英です。詩の意味全然分かんないでしょうね(笑)。もう2曲、「この広い野原いっぱい」「きみとぼくの間に」も良かったですね。見事な指導力だと思いました。

音の葉:混声合唱団です。やや男声不足なのが気になったのですが、難曲からポピュラーな曲まで、じっくりと聴かせて頂きました。中でも、初めて聴いたスロヴェニアのA.チョピの曲が面白かったですね。ちょっとKen-Pぽくて、ESTあたりでやらないかな、などと思ってしまいました。林光、信長貴富の2曲「明日ともなれば」「君歌えよ」はやっぱり良いですね。休憩後のジャズトリオとのコラボも、活気があり、イヴェント全体にメリハリを与えていてとても良かったです。そうなんですよね。このコンサート、選曲ですとか、演奏形態に非常に工夫が凝らされてまして、この団の演奏などがそれを端的に表わしていたのではないか、と思います。

Rhythm & Voice:ゴスペルグループです。もう、歌いたくて仕方がない人たちですね。全身からそれがにじみだしている、と。基本的にノリノリの楽曲群ですが、その中には"An Irish Blessing"という名曲も含まれておりました。ここでもジャズトリオが演奏に参加して、本当ににぎやかで華やかな舞台になっていたと思います。

chie's trio:ジャズトリオです。ピアノの佐竹千絵さんという方の名前をとっているわけですね。今回は特別にオリジナル曲を2曲演奏していました。いやー、ピアノって楽しいですね。

以上です。盛りだくさん、でしたが、そもそもそれこそがこの企画の狙いなはず。形式にとらわれない、音楽の多様な形、様々な可能性、とでもいうべきものを見せて頂きました。来年は更なる発展形を見てみたい、と思います。木場君がんばってね(笑)。

と、云う事で。

7/16(土)、18(月)の二日にわたり、新日フィルの第480回定演に出演しました。場所はすみだトリフォニーホール、曲はR.ワグナーの『トリスタンとイゾルデ』、です。

コンサート・オペラ形式です。なので舞台装置や衣装といったものは基本的にありません。中央に大きなスクリーンが置かれてまして、そこに物語の場面背景を表わすような映像と字幕が映し出されてました。

我々男声合唱部隊の出番は第1幕のみ。舞台袖で歌い、その後バルコニーに移動。60人ほどしかおりませんので、巨大なオケに対抗するのはかなり大変。でも、極力声を飛ばすことに心がけました。客席ではどう聞こえていたのでしょうね。

二日目は出演後に客席に入りまして(当然チケットは買ってありました。)、2幕目、3幕目を聴くことが出来ました。C.アルミンクの流麗な指揮の下、豪華なソリスト陣と、充分にリハーサルを積んだオケが見事な演奏を繰り広げていました。

この定演、4月の『薔薇の騎士』と並ぶ今年の目玉、と思っていたのですが、そっちを震災の影響か何かでアルミンクがキャンセルしてしまったということもあり、期待は大きかったのでしょう。両日とも満席、でした。

しかし、偉大な作品ですね。改めてそのスケールの大きさに驚かされました。

と、云う事で。

一昨日(7/17)になりますが、合唱団ひぐらしの第18回定期演奏会『いろはのそ』に行って参りました。場所は杉並公会堂大ホール。キレイなホールですね。外は物凄い暑さでしたが、節電のためか冷房が適度に抑制されていたのが嬉しかったです。何だか知らないけどお腹が変だったし。色んなところが寒すぎるのが原因な気がしています。

さてさて、以下に簡単な感想などを書き残しておきます。

1. 松本望 むすばれるものたち
最初の2ステージは清水昭氏の指揮です。大学の先輩になります。別に音大じゃないのだけど、オケも含めてさりげなく指揮者やってる方多いです(笑)。それは兎も角、この曲はピアノ+混声合唱によります。谷川俊太郎の詩による3曲からなりますが、安定感のある丁寧な演奏だったと思います。

2. 三善晃 三つの海の歌
2ステージ目は三善晃によるアカペラ曲。初演は1974年。ちょっとおかしな感じの詩を、三善晃特有のややアクロバティックなアレンジで合唱曲化したもの。高い演奏技術が要求される楽曲ですが、見事に楽譜をトレースしていたと思います。

3. G.フォーレ レクイエム Op.48 1893年版
休憩を挟んで、この日のメイン・イヴェントであるはずのフォーレ・レクイエムです。指揮は野本立人氏。ご存じの通り1900年版と言われる第3稿の演奏機会が最も多いわけですが、今回用いられたのは第2稿である1893年版。オーケストラの編成がヴィオラ、チェロ、コントラバス、独奏ヴァイオリン(ごく一部のみ)、ハープ、ティンパニ、オルガン、ホルン、トランペット、トロンボーンと小規模なところが特徴です。逆に言えば、アマチュア合唱団の定演でオケものをやる場合、この規模じゃないと厳しい、とも思います。

オケは東京バッハ・カンタータ・アンサンブル。ソプラノ独唱が西由起子さんでバリトン独唱が福島明也さん、でした。

オケ・ソリストといったプロの皆さんが本当に良い仕事をする中、ひぐらし+αで構成された合唱団については野本氏の指導の下で入念に仕上げた、という感じの演奏だったと思います。編成が小さい分、細部が非常に良く聞えまして、改めてこの曲の良さを再認識し、そしてまたフォーレが込めた意図を十二分に感じ取ることが出来ました。

以上です。皆様暑い中ご苦労様でした、そしてありがとうございました。。

と、云う事で。

今週末になりますが、新日本フィル第480回定期演奏会に出演します。詳細は下記の通り。

    新日本フィル第480回定期演奏会 - 音楽の辿り着く処、「トリスタンとイゾルデ」
    
    演目:R.ワーグナー:楽劇トリスタンとイゾルデ コンサート/オペラ

    指揮:クリスティアン・アルミンク

    日時:7/16(土)14:00開演、7/18(月・祝)14:00開演

    会場:すみだトリフォニーホール
    
    詳細:新日本フィル第480回定演

私が加わるのは、第1幕で、男声合唱部隊です。歌う部分は少ないとは言え、オケの物量が凄まじいため、相当な声量と瞬発力、そして何よりも正しい発音が要求されます。何事も精進、そして集中ですね。

チケットはかなり売れている模様。上の公式サイトを見て頂きたいのですが、何せ豪華キャストですから。個人的には、今年のクラシック界における目玉公演の一つと考えています。

と、云う事で。

昨日(7/8)になりますが、勝鬨の第一生命ホールへと、女声合唱団九月の風、荒川女声合唱団、アカシアコーラスという3団体合同による、「一日おくれの七夕コンサート」を聴きに出向いて参りました。

さてさて、まず最初に言っておきたいのは、配布されたプログラムが素晴らしくてですね、とりわけ解説や歌詞などが非常に見やすい、のですよ。案外こういうのって大事ですよね。このコンサート、準備に多大な時間を掛けていることは何となく知ってましたが、そういうのはこの辺にも現われてますね。スタッフの皆様ご苦労様でした。

以下、ステージ毎に大まかな感想などを。

1.九月の風:演目はなかにしあかねの『今日もひとつ』でした。いかにも女声合唱曲、という楽曲です。栗山先生による絶妙極まりない指揮の下、個性豊かなメンバ達が豊潤で濃厚な演奏を繰り広げていたように思いました。

2.荒川女声:こちらは第1ステージとは打って変わって童声合唱曲の色合いが濃い寺嶋陸也『月夜の木馬』、でした。野本先生指揮による非常に素直でスッキリとした演奏で、気持ち良かったです。声量がないけれど、あのホールなら問題ないですね。暗譜、というのにも感動しました。最高齢82歳とかいう話が...。

3.アカシア:信長貴富『赤い鳥小鳥』。やや難しくもあり、そしてまた非常に優れた楽曲だと思います。前の2団体に比べてやや小振りですが、藤井先生によって鍛えられたアンサンブル力には見事なものがありますね。北原白秋の繊細な世界を見事に表現しているように思いました。

これで前半終了。

4-6:後半は合同演奏です。80人くらいでしょうか。小振りなホールですから、びっちりです。そして、後半も同じくらいの長さです。

曲目は、寺嶋陸也『君に会ううれしさの』より9曲(栗山指揮)、新実徳英『ねむの木震ふ』より4曲(野本指揮)、信長貴富『近代日本名歌抄』より3曲(藤井指揮)。

『東京ブギウギ』でノリノリの栗山先生を見て、元気だなー、と思いつつ、さほど易しくはないはずの曲をこれまた暗譜の野本先生には、鬼だなー、と思いつつ、こっちも本当に素晴らしい信長作品を扱った藤井先生には、熱いなー、と思いつつ、約1時間ほどを本当に楽しく過ごさせて頂きました。

さてさて、このように非常に充実したコンサートを堪能させて貰ったわけですが、19時スタートで、終了時には21時半。全体として人生経験豊かな皆さんですので、大変だったのではないかと思いました。それでも、その後のレセプションにも皆さん結構いらしてましたね。いつまでもお元気なのは本当に素晴らしいこと。諸先輩方にはこれからも是非音楽を続けて欲しい、と思う次第です。

と、云う事で。

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