私設サイトの書籍紹介欄に、直木賞作家・宮部みゆきによる長編『誰か Somebody』を追加しています。杉村三郎ものミステリの第1弾となります。人生の機微みたいなものを丁寧に書き上げた、本当に読み応えのある作品です。是非ご一読のほど。
と、云う事で。
私設サイトの書籍紹介欄に、直木賞作家・宮部みゆきによる長編『誰か Somebody』を追加しています。杉村三郎ものミステリの第1弾となります。人生の機微みたいなものを丁寧に書き上げた、本当に読み応えのある作品です。是非ご一読のほど。
と、云う事で。
私設サイトの書籍紹介欄に、杉浦由美子著『腐女子化する世界 東池袋のオタク女子たち』を追加しています。「最近の新書2008年冬」のところに入っています。
腐女子とは要するに、BLや「やおい」を嗜好する女性達なわけですけれど、ここ数年実に良く使われているように思います。何でこんな言葉がここまで蔓延したのか、といった辺りのことを理解したい方にはとても参考になる書物ですし、サブカルチャー論であると同時に現代女性論にもなっているところが重要であると考えます。他人が書いた文章の引用が多過ぎるのが気になりましたけれど。
と、云う事で。
来週(12/1)から順次7本連続でその劇場版映画が公開されることになっている奈須きのこの『空(から)の境界』(上・下 講談社ノベルス、2004)を数日前に読了しました。一応エポックメイキングな作品だと思うのでここで紹介しておきますが、その刊行経緯はと言いますと、2001年に同人小説として発表されていたものを講談社が自社ノベルスに入れたもの、ということになります。
さてさて、その中身はと言いますと、「直視の魔眼」を持つ和装の少女・両儀式(りょうぎ・しき)とごく普通の少年である黒洞幹也(こくとう・みきや)を中心とした伝記小説なのですが、これが大変面白い。基本的にはキャラクタ小説にジャンル分けできる作品であり、かつまたライトノベル的テイストを持つ小説ではありますけれど、その実今日の世界についてのとても深い洞察が行なわれています。西尾維新の一連の作品にも通じる部分がありますが、平凡なもの、凡庸なものの全面肯定みたいなことが今のトレンドなのかな、という感想を持ちました。
ちなみに、解説は上下巻とも笠井潔が書いていますけれど、これもまた大変面白い文章です。
と、云う事で。
私設サイトの書籍紹介欄に英国のSF作家であるジョン・コートニー・グリムウッドが2000年に発表した第4長編redRobeの翻訳版『サムサーラ・ジャンクション』を追加しています。ちょっと長すぎるかな、と思いました。文体にスピード感があれば良いんですが、ややまどろっこしいです。翻訳は誠に難しい。話自体はシンプルなんですけどね。
と、云う事で。
私設サイトの書籍紹介欄に、アメリカの天才SF作家ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアが遺した長編『輝くもの天より墜ち』日本語版を追加しています。この作家らしく美しさと儚(はかな)さ、あるいはまた残酷さやグロテスクさといったものが絶妙にして完璧なバランスで配置された大変素晴らしい作品です。是非ご一読を。
と、云う事で。